やちむんとは沖縄の方言で「焼物」を意味し、琉球王国時代から続く沖縄の伝統的な陶器です。鉄分を多く含む力強い土味に、呉須や飴釉による深みのある色合い、魚紋や唐草文様などのおおらかな絵付けが施されているのが特徴で、見る人の心を惹きつけます。かつては酒甕や水甕などに用いられる釉薬をかけない「荒焼(あらやち)」と、食器として使われる「上焼(じょうやち)」に大別され、現在も那覇の壺屋地区や読谷村の「やちむんの里」などで多くの窯元が伝統の技を受け継いでいます。
上焼のやちむんは丈夫な釉薬がかかっているため日常使いがしやすく、普段の食卓にも気軽に取り入れられるのが魅力です。使用後は柔らかいスポンジで優しく洗い、しっかりと乾燥させてから収納しましょう。急激な温度変化は貫入(ひび割れ模様)が入る原因になることがあるため、電子レンジでのご使用は器の状態をよく確認してからにすることをおすすめします。使い込むほどに色味や貫入に味わいが増し、長く愛用できる器です。

この記事へのコメントはありません。