島常信(しま じょうしん)さんは、沖縄県那覇市の壺屋で作陶を続ける壺屋焼(やちむん)の陶芸家で、島製陶所の当主です。1973年に父・島常賀氏のもとで陶業の道に入り、1978年からは仁王窯の小橋川永昌氏のもとで修業を積みました。1986年に島製陶所を設立し、2002年には伝統工芸士に認定されています。沖縄の総合公募展「沖展」でも沖展賞や準会員賞などを重ねて受賞し、1995年には沖展会員に推挙されるなど、壺屋焼の伝統を担う作り手のひとりとして歩みを重ねてきました。
島さんの器は、緑釉や三彩、鉄赤、粉引手などを主体に仕上げられ、いずれも個性豊かな表情を見せてくれます。なかでも、独特の光沢をたたえた作品は島製陶所が誇る逸品として知られています。壺屋に受け継がれてきたやちむんの技を守りながら、作り手ならではの色と艶をまとった器は、普段の食卓に置くだけで沖縄のおおらかで温かな空気を運んでくれるでしょう。やちむんのお手入れについては、「やちむんの魅力とお手入れの仕方」の記事もあわせてご覧ください。

この記事へのコメントはありません。